JUST US PLUS BUS

アメリカで大型バスを改造したタイニーハウスに夫とウサギと暮らしています。

Air Forceの話⑥

ミリタリーの話、続きです。

 

DEP(Delayed Entry Program)にはいろんな人がいました。わたしは今年38歳ですが同年代の人は少なく(数名はいる)、圧倒的に10代、20代の若い子が多かったです。一番若い子で17歳。17歳の子はまだ高校に通っている途中なので卒業するまではBMTへは行けないんだけど、青田刈りというかそんなに若いのに軍隊に入りたいのかい、大学行ってパーリー三昧でなくていいのかい?というくらいやる気に燃えた子がいたりします。そういう子はたいてい親や親戚が従軍経験者だったりするわけですが。

 

他のトレーニングプログラムを見たわけではないので一概には言えませんが、7年の軍人との結婚生活経験から言うと軍隊に入ろうという物好き、ゴホゴホ(咳払い)、もとい使命感に燃えた若者には数タイプあるように思います。

まずは、親や親戚が従軍経験者で入隊を激しく勧められた場合。彼らは親の背中を見て愛国心たっぷりに育ち、僕も大人になったら絶対に従軍するのだ!と使命感に燃えて入隊してきます。

 

次に、生まれ育った環境が貧困層である場合。小さい町の出身で、このままこの町にいても将来はない、大学行こうにも金がない、などの理由で入隊してきます。上記の2タイプは割と本気なので途中でやめることはあまりないように見えます。

あとのタイプはその真ん中らへん、人生どうしよっかなー他にやること思いつかないからとりあえず軍隊でも入ってみよっかなーと思っている若者から、平日昼間は警察にお勤めの正義感が強い輩がさらに週末だけReserveでお国のためお勤めしよっかなという本気タイプまでいろいろいます。わたし?わたしは単に市民権目当てでございますよ、わんわん。

 

DEPでは毎月ちゃんと訓練に参加し、よっぽどの騒ぎを起こさない限りは追い出されることもないので皆黙って自分のBMT日程を待っているわけですが、例外がひとつ。それは、PTテスト(体力テスト)!うちのDEPでは、定められた基準にパスできない訓練生はパスするまでBMTへは行かせてもらえないことになっていました。テストに落ち続け、やめていく訓練生を1年少しの間、何人見送ったかわかりません。

そう、ここは軍隊。若くて、健康で、体力があって=ちゃんと体力テストに合格できないとここではやっていけないのでした。この基準は年齢とともに少しずつ緩くなっていきますが、個人的にはこの基準はそれほど厳しいとは思いませんでした。

 

もしも興味のある方のために、DEPでのPT合格基準を以下に記しておきます。

【男性】腕立て25回(1分以内)、腹筋35回(1分以内)、1.5マイル走13分45秒以下

【女性】腕立て15回(1分以内)、腹筋30回(1分以内)、1.5マイル走16分以下

 

どうですか?これだったら大したことない?

ちなみに訓練生の中で一番皆が苦しんでいたのがランニングタイムでした。よかった、ランニングやっててよかった!(汗)腕立ては昔は1回だってできなかったのが今はまあテストに通るくらいはなんとかできるようになりました。

ミリタリーの話は多分まだまだ書きたいことがあるのでそのうちに記事にすると思いますが、わたしがBMTへ行くまでのストーリーは以上です。お付き合い、ありがとうございました!☺

【追伸:ただいま訓練でネット接続のないところへ行っております。この記事は予約投稿なので、8月初旬までコメントの返信などできませんがご了承くださいませ!】